2006年08月04日

映画「ゲド戦記」観ました

宮崎吾郎監督デビュー作として、この夏最大の関心を集めている「ゲド戦記」。早速、初日(7/29)に観てきました。

ゲド戦記

映像の美しさ、スケールの大きさはさすがジブリ。ヒロイン・テルーの歌声も良かったと思います。
ただ、肝心のストーリー展開が私にとっては・・・でした。
またしても良い感想ではありません(最近キビしい!?)。これから観ようと思っている方、楽しみにしている方は、読まないでくださいね。

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−人間の世界に竜が現れた。これは「世界の均衡が崩れている」ことを意味する−
不安定な世界になりつつある中、国王である父親を殺害した少年・アレンが大賢人・ゲドと出会い、放浪の旅を始めます。旅の中での出会いや経験を通じて、アレンは「この時代に生きる」ことの意味を考えます・・・。

おそらく、これが宮崎監督が我々に対して訴えたいメッセージなのでしょう。

その他にも、監督のメッセージと感じ取れる描写が随所にありました。一言で言うならば、「現代日本に蔓延する社会問題」全般です。なるほど。この作品を通じて、色々なメッセージを伝えたい監督の気持ちはよ〜く分かりました。
しかし、私が求めていたのはストーリーとしての面白さ。内容が深く、濃く、感動できるものであれば、製作者側の意図を意識せずとも、思いは伝わったことでしょう。
逆に言うと、ストーリーが今一つだったので、監督のメッセージが深く心に刻まれなかったということです。

問題は、全6冊で構成される小説「ゲド戦記」を、映画という短い枠の中に上手くまとめ切れなかったところにあると思います。世界観は広かったものの、内容が散漫。登場人物のバックボーンについても説明不足です。
特に、アレン、ゲド、テルーに関する大事なことが、ごくごく簡単に、しかも後付けで説明されてしまっている点は残念でした。
「実はアレンは○○○だった」
「実はゲドは○○○だった」
「実はテルーは○○○だった」
こういったことがあまりにも多過ぎます。
最初に謎が与えられて、徐々に明らかになっていくような手法は観ている者の興味を惹きますが、謎が多過ぎると逆効果です。しかも散々引っ張っておいて、「実は○○○でした」的な説明のみ。非常にあっさりです。
ファンタジーだから問題ないというのであれば、少し乱暴ではないでしょうか?

原作では時系列に十分な説明がなされているのだと思いますが(?)、映画では時間の制約もあって、詰め込まざるを得なかったのでしょう。
残念ながら、興奮(であるはず)のラストシーンも分かりやすく淡白な展開で、全くドキドキしませんでした。

おっと。今回も厳し目ですね。
色々書いてしまいましたが、とにかく原作のある作品をコンパクトに映画化するのは難しいと思いました。今度はぜひ、吾郎監督のオリジナル作品が観てみたいですね。
posted by u-taka at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画観ました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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