2006年12月21日

「赤い指」を読み、考える。

たまにはミステリー本の感想でも。
東野圭吾氏が直木賞受賞後に取り組んだ作品「赤い指」です。

赤い指

取り上げるメインテーマは「高齢化社会」。
これから我々が直面する高齢化社会の問題を取り上げ、殺人事件と絡めた見事なミステリーに仕上げています。
ミステリーと言えば、事件のトリックが徐々に紐解かれていき、何だかんだ言ってもある程度想定し得る結末を迎えるものが多いですが、東野氏の作品は違います。常に意外性のある見事なトリック(結末)が待っており、私を驚かせてくれます。この作品も例外ではありません。本当に素晴らしい作家だと思います。

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この「赤い指」は読み物としても面白いのですが、社会的意義のある作品です。
作品を通して東野氏は我々に問いかけます。
「あなたの両親(または夫・妻の両親)が認知症になったらどうしますか?」

家族構成、仕事、経済的負担、精神的負担などの状況を考えると、答えを出すのは非常に難しいのではないでしょうか。
また、現状、受け入れる施設は少なく、公的な支援は十分に至っていません。見通しは明るくありませんが、必ず社会が、そして我々の一人ひとりが答えを出していかければならない問題なのだと思いました。

感動と複雑な思いを胸に、この本を閉じました。
読みやすいのであっという間に読み終えてしまいますが、おススメの一冊です。
posted by u-taka at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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